2009 Fiscal Year Annual Research Report
教師の生徒との関係における悩みと教師の成長・発達およびその支援策についての研究
Project/Area Number |
20730419
|
Research Institution | Heisei International University |
Principal Investigator |
都丸 けい子 Heisei International University, 法学部, 講師 (40463822)
|
Keywords | 教師と生徒の人間関係 / 初任者教師の悩み / 教師の成長・発達 / 経験の意味づけ / 修正版グラウンデッド・セオリー |
Research Abstract |
本年度は,教師と生徒との関係における悩みと教師の成長・発達において,特徴的な特性を有する群として初年度の教員経験を初任者教師がどのように意味づけているのかについて継続的に検討を行った.教師キャリアで一度しか体験できない初任時における「惱みや心配,問題や課題」がどのようなものでこれにどう対処するのかを検討するために,昨年度類型化した初任の教員の悩みパターンのモデル図を踏まえ,さらに個別の事例研究に焦点を当てた「初任教員の教師キャリア発達等に関する探索的な調査研究(その2)」を執筆・発表した.この研究に関しては,日本教育大学院大学の紀要論文としてまとめ,同様の研究テーマに関心を有する2名の研究者とともに発表した.現在はこの研究の続きとして引き続き対象となった教員に面接調査を行い,初任期の経験がその後の教員生活の中でどのように意味づけられているのかについて検討している.一方,一昨年度より継続的に行っている初任期の教師を対象とした面接調査のデータは収束に向かいつつあり,これらの結果に関しては,今年度学会で発表する予定である.なお,調査を行っていく過程で性別ごとに分析する必要性が生じたため,初任期の特徴に加え,さらに性別ごとの特徴に関しても検討を行った.これらの結果に関しても,今年度中にまた別の学会にて発表を予定している.さらに,一連の面接調査の結果より得られた知見を基に,教師を対象とした生徒指導に関する書籍(事例から学ぶ児童・生徒の指導と援助)の分担執筆を行い,2010年3月にナカニシヤ出版より発行された.
|