2009 Fiscal Year Annual Research Report
教示行為による知識・技能の伝達過程の発達と障害:健常幼児と発達障害児の比較から
Project/Area Number |
20730426
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
赤木 和重 Mie University, 教育学部, 准教授 (70402675)
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Keywords | 教示行為 / 自閉症 / 他者理解 / 発達障害 |
Research Abstract |
本年度は,大きくは以下の2つの点について研究を行った。1つは,健常児(定型発達児)の教示行為が日常のなかで,どのようにみられるのか,とくに子どもどうしでどのようにみられるのかについて,観察および保育者への聞き取りを行った。その結果,1歳児クラスから萌芽的に教示行為はみられるものの,1歳児クラスにおいては,頻度はそれほど多くないことがわかった。以上を踏まえて,2011年度は,保育園・幼稚園に在籍する子どもをもつ保護者を対象に教示行為についての発達過程に関する質問紙調査を実施する予定にしている。 また,2点目として,発達障害児における教示行為の生起や障害について,小学校に出かけて観察を行った。計12時間の観察を行った。その結果,発達障害児が他者に対して教える行動は,状況によっては十分見られることが明らかになった。以上を踏まえて2010年度は、発達障害児、とくに自閉症児を対象とした実験的な研究を行う予定である。
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