2011 Fiscal Year Annual Research Report
メニエール病に対する心理・社会的ストレスの影響と認知行動療法の適用に関する研究
Project/Area Number |
20730449
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
宮崎 友香 北海道医療大学, 心理科学部, 助教 (30453286)
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Keywords | メニエール病 / ストレス / 心理社会的要因 / 心理療法 / 認知行動療法 |
Research Abstract |
本研究の目的は、心理・社会的ストレスが発症要因、増悪・再発要因、維持要因として作用するメニエール病患者に対し、問題となる認知的、行動的変数を調査により明らかにすること、また、調査結果で示された認知的、行動的問題を改善するための認知行動療法プログラムを開発し、その臨床適用と効果について実証的データを用いて検証することである。 平成23年度は、産前産後・育児休業を経て、復帰後に調査を再開した。平成22年度にメニエール病と抑うつとの関係を示すデータをまとめて公表したが、平成23年度はさらに広範な調査を行った。本調査によって、心理・社会的ストレスの中でも、メニエール病との合併が知られており、メニエール病の発症要因、増悪・再発要因、維持要因になり得ると考えられる不安、抑うつ症状を取り上げて、不安、抑うつ症状の発現に関係する認知、及び行動の特徴を調べた。しかし、統計処理に十分なデータ数が確保できず、調査は現在も継続中である。さらに、本研究で予定していた認知行動療法プログラムについては、本調査によりメニエール病の認知的、行動的問題を明らかにして、治療ターゲットを定めた上で開発する予定であったが、本調査がまだ終了していないため、本プログラムの促進が今後の課題である。
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