2009 Fiscal Year Annual Research Report
罪悪感と恥の苦痛低減のための認知行動的介入プログラムの開発
Project/Area Number |
20730453
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Research Institution | Komazawa University |
Principal Investigator |
有光 興記 Komazawa University, 文学部, 准教授 (10341182)
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Keywords | 恥 / 罪悪感 / 認知行動療法 / 教育心理学 |
Research Abstract |
本研究は,罪悪感,恥による苦痛の低減に有効な認知行動的介入方法を明らかにすることを目的とした。 昨年度は,第1段階として,質問紙調査を中心に,罪悪感,恥への有効な対処行動を明確にした。本年度は,第2段階として,臨床場面で苦痛の低減に効果があることが実証されている介入方法と第1段階における成果を組み合わせ,罪悪感と恥による苦痛の低減を目指した介入プログラムを作成し,その効果を実験的に検討した。 本年度は,まず「自己思いやり」という対処が,罪悪感と恥による苦痛の低減に有効であるという知見(Gilbert,2008)を取り入れ,調査研究を行った。その結果,自己思いやりが罪悪感と恥による苦痛を低減することが明確になったため,自己思いやりに焦点を当てた心理療法(compassion focused therapy; CFC)について検討した。CFCでは,アクセプタンス,マイドフルネス,エンプティ・チェアなどの諸技法が有効とされるが,実験的に検討されていなかった。そこで,Neff et al.(2007)を参考に,ゲシュタルト2つの椅子エクササイズ(Clarke & Greenberg,1986; Greenberg,1983,1992)を臨床事例に適用し,その効果を検討した。
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Research Products
(1 results)