2010 Fiscal Year Annual Research Report
治療抵抗性うつ病患者の心理・社会的機能障害の実態把握と心理学的介入に関する研究
Project/Area Number |
20730463
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Research Institution | Hijiyama University |
Principal Investigator |
松永 美希 比治山大学, 現代文化学部, 講師 (60399160)
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Keywords | 臨床心理学 / うつ病 / 心理社会的機能 / 認知行動療法 / 効果研究 |
Research Abstract |
22年度も昨年度に引き続き、薬物治療抵抗性うつ病患者11例(男性8例、女性3例、平均年齢42.5±10.0歳)を対象に、集団認知行動療法を実施し、その効果を検討した。集団認知行動療法(以下、CBGT)は、Beckら(1979)をもとに心理教育セッション2回と治療セッション10回の計12回から構成され、各90分、週1回実施された。CBGTの短期的効果を検討するため、CBGT前後において抑うつ症状(BDI)、社会的機能(SF-36, GAF)、不適応的認知(DAS, ATQ-R)を測定した。なお、研究参加については広島大学医学部倫理委員会の基準に基づいて、文書による同意を得た。 抑うつ症状(BDI)について測定時期を要因とするANOVAを行った結果、時期の効果が有意であり(p<.01)、CBGT後はCBGT前よりも有意に減少していた。また社会的機能(SF-36)についても同様に時期を要因とするANOVAを行った結果、測定時期の効果が有意であった(p<.01)。さらに、非機能的認知(DAS、ATQ-R)のANOVAの結果も時期の効果が有意であった(それぞれp<.05)。以上の結果から、通常治療期間中は抑うつ症状や社会機能、非機能的認知の変化は乏しい治療抵抗性うつ病患者において、認知行動療法後にはそれぞれの改善が認められた。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] Rostral anterior cingulate cortex activity mediate the relationship between the depressive symptoms and the medial prefrontal cortex activity2011
Author(s)
Yoshimura, S., Okamoto, Y., Onoda, K., Matsunaga, M., Ueda, K., Suzuki, S., Yamawaki, S.
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Journal Title
Journal of Affective Disorder
Volume: 122
Pages: 76-85
Peer Reviewed
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