Research Abstract |
高等学校におけるボランティア活動の単位認定の全国的な実施状況を明らかにするために, 全国5322校の高等学校を対象とした郵送調査法による質問紙調査を, 2008年7月から2008年9月にかけて実施した。 その結果, 1538校(回収率28.9%)から回答を得た。具体的な内容に関しては, 生徒が学校外で行っているボランティア活動について, 「単位認定している」8.1%, 「単位認定していない」91.9%であった。「単位認定している」と回答した学校で, 単位認定を始めた時期は, 「平成18年」192%, 「平成19年」17.5%, 「平成16年」10.8%, 「平成15年」10.0%, 「平成17年」10.0%が比較的多かった。平成19年度に単位認定した生徒数は, 「0人」31.9%, 「1〜9人」31.1%, 「10〜19人」10.9%, 「20〜29人」6.7%, 「30〜39人」5.9%, 「40〜99人」5.9%, 「100〜199人」2.5%, 「200〜299人」3,4%, 「300人以上」1.7%であった。単位認定の基準となる学修・活動時間は, 「35時間」73.5%, 「1〜34時間」15.4%, 「36時間以上」11.1%であった。生徒一人について認定した単位数の下限は, 「1単位」85.8%, 「2単位」12.3%, 「3単位」1.9%であった。他方, 上限は, 「2単位」57.9%, 「3単位」31.6%, 「5単位以上」10.5%であった。生徒が活動した場所(複数回答)は, 「高齢者施設」55.2%, 「保育所」34.4%, 「障害者施設」34.4%, 「幼稚園」24.8%, 「社会福祉協議会」24.8%, 「特別支援学校」21.6%が比較的多かった。 生徒のボランティア活動の単位認定について, 「認定していない」と回答した学校で, 今後の単位認定の予定に関して, 「ある」1.9%, 「ない」98.1%であった。
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