2009 Fiscal Year Annual Research Report
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20730532
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| Research Institution | Osaka University |
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Principal Investigator |
黒田 千晴 Kobe University, 留学生センター, 准教授 (30432511)
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| Keywords | 国際教育 / 高等教育 / 中国 / 留学政策 / 中国語 / 孔子学院 |
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| Research Abstract |
本研究の目的は、中国の留学政策、中国人留学生・研究者の帰国奨励策にみられる「頭脳還流」対策、「孔子学院プロジェクト」に代表される対外漢語教育政策等、中国の国際教育政策の諸相を経済的・政治的・文化的側面から多角的に分析し、中国が国際教育政策を手段として知識経済時代の台頭にいかに対応しよたうとしているのか、その国家戦略の一端を国際教育政策の視点から検証することである。平成21年度は中国政府の国家公費派遣留学政策、帰国奨励策・「頭脳還流」に関する調査を引き続き行うとともに、特に、中国語教育の普及・振興等の対外教育政策として、孔子学院プロジェクトを中心に検証を進めた。国家漢等の関係機関の対外中国語政策に関する政策文書を分析したうえで、国家漢弁・孔子学院総本部における聞き取り調査を実施し、中国政府の対外中国語教育政策の動向を確認した。また、アメリカにおける中国政府の中国語教育及び中国文化普及の施策を検証し、北米地域における孔子学院第1号のメリーランド大学孔子学院、サンフランシスコ州立大学孔子学院、ラトガーズ大学孔子学院をそれぞれ訪問し、孔子学院関係者に対する聞き取り調査を行った。中国政府は、アメリカとの戦略的パートナーシップの確立において、アメリカにおける中国語教育及び中国文化の普及を極めて重視している。2009年10月現在、アメリカに設置されている孔子学院・孔子教室は合わせて81校、世界最多であり、その大部分がメリーランド大学同様、州立大学である。中国政府は、意図的に州立大学を選定し、孔子学院を設立、アメリカ側のパートナーである州立大学を通して、州政府との連携を図り、初等・中等教育段階における中国語教育、中国文化の普及に取り組んでいることを確認した。
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Research Products
(4 results)
