わが国の大学学部・社会科教師養成カリキュラムの特性に関する調査研究

2008 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 20730548
• Research Institution: Tokyo Gakugei University
• Principal Investigator: 渡部 竜也 Tokyo Gakugei University, 教育学部, 講師 (10401449)
• Keywords: 教員養成 / 社会科教育 / カリキュラム

Research Abstract

1. シラバス等の資料の回収と整理
特色のある社会科教員養成カリキュラムを実施している大学を把握するために、2008年8月〜11月にかけて、各大学の事務局にシラバスの郵送を依頼した。また回収したシラバスを、1月から現在まで分析中である。将来的には、回収したシラバス等の資料などから、社会科教員養成カリキュラムの特色を類型化する予定である。
2. アンケートの回収と分析
教員養成系大学の講義のうち、「初等社会科教育法」及び「中等社会科教育法」の実施内容及び担当者の教育観や社会科観、児童観などの相関性を解明するためのアンケート調査を、2009年2月頃から準備し、実施した。分析はこれからであるが、拙稿(2006)で示した仮説(社会科教員養成の3類型)をある程度立証できるものと考えられる
3. 特色ある教員養成カリキュラムを実施している国内外の大学への実地調査
(1) フィンランド・タンペレ大学
教員養成で有名なフィンランドのタンペレ大学に行き、社会科教師の同僚制構築に向けた取り組みについて詳細に調査し、日本との類似点や相違点を明らかにした。
(2) 神戸大学・広島大学
神戸大学文学部及び広島大学教育学部の教員養成に向けた新たな取り組みを調査した
4. 学会などでの資料収集
日本公民教育学会(大分)及び社会系教科教育学会(兵庫教育)、日本社会科教育学会(滋賀)で社会科教員採用に関する情報交換及び資料収集を行った。