2008 Fiscal Year Annual Research Report
英語口頭運用能力を測定するための共通参照尺度の開発
Project/Area Number |
20730555
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
猫田 英伸 Hiroshima University, 大学院・教育学研究科, 助教 (80452598)
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Keywords | 英語教育 / パフォーマンス評価 / 主観的評価 / 評価尺度 |
Research Abstract |
本年度は3年間の研究の最初の段階として、英語口頭運用能力を測定する際に用いる評価尺度として使用する記述子の精緻化を図った。ここで言う記述子とは、学習者の言語使用の熟達の度合いを言葉で描写した短い文のことである。具体的な方法としては、すでに実施済みのパイロットスタディーから得られた学習者の英語口頭パフォーマンス映像を用いた。高等学校の英語教員3名に対して映像を見ながらの半構造化インタビューを間隔をあけて2回実施することで、英語教員が学習者のパフォーマンスを記述する「ことば」をスムーズに引き出した。具体的な手順は以下の通りである。 (1) さまざまなレベルの学習者のパフォーマンス映像を2つずつ対にして編集した上で調査協力者(高等学校英語教員)に見せた。そして、「どちらのパフォーマンスのほうが優れており、どのような点で優れていると思うか」について尋ねる「比較判定法」と呼ばれる方法を用いた。 (2) (1)によって引き出された調査協力者の記述的な言語が、パイロットスタディーの結果から得られている当該パフォーマンスの質を表す記述子でどの程度カバーできているかを確認した。 (3) (2)において記述子の過不足や著しいズレの有無について調査協力者とともに検討し、教員がパフォーマンスの質を記述する際に用いる生の言語に各記述子の文言をすり合わせた。
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Research Products
(2 results)