2009 Fiscal Year Annual Research Report
英語口頭運用能力を測定するための共通参照尺度の開発
Project/Area Number |
20730555
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
猫田 英伸 Shimane University, 教育学部, 講師 (80452598)
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Keywords | 英語教育 / パフォーマンス評価 / 主観的評価 / 評価尺度 |
Research Abstract |
本研究全体の最終的な目的は、学校教育現場で教員が生徒のスピーキング技能の熟達度を簡便に評価する際に使用可能な評価尺度を開発することである。その中で、本年度はその開発の一段階としてNekoda, Nekoda, & Miura(2007)の中で量的データによって開発された英語口頭運用能力に関する評価尺度の妥当性を質的側面から検証した。当初の予定では本年度より、追加のデータ収集の準備を行う予定であったが、先の研究より得られた評価尺度の修正が今後の研究に与える重要性に鑑み、昨年度からの研究課題を継続することとした。具体的には、高等学校の英語教員3名に学習者の英語口頭パフォーマンス映像を見せ、英語教員が評価に際して使用する評価言語を引き出し、これをNekoda et al. (2007)において開発された評価尺度に含まれる記述表現と照らし合わせる作業を行った。具体的には、(1) 英語教員の評価言語には含まれていないが記述子の特徴記述に含まれている内容の削除・修正、(2) 英語教員の評価言語と記述子の特徴記述の両方に含まれる内容(一致・近似している内容)のすり合わせ・微調整、(3) 英語教員の評価言語には含まれているが記述子の特徴記述には含まれていない内容についての記述子の新規作成を行った。
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