2010 Fiscal Year Annual Research Report
英語口頭運用能力を測定するための共通参照尺度の開発
Project/Area Number |
20730555
|
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
猫田 英伸 島根大学, 教育学部, 講師 (80452598)
|
Keywords | 英語教育 / パフォーマンス評価 / 主槻的評価 / 評価尺度 / ルーブリック |
Research Abstract |
本研究全体の最終的な目的は、学校教育現場で教員が生徒のスピーキング技能の熟達度を簡便に評価する際に使用可能な評価尺度を開発することである。本年度は3年間の研究の最終年度でありぐすでに収集したデータを分析し、発表することに注力した。具体的には、本研究においてこれまで使用してきた評価規準および基準(=ルーブリック)が、現職の英語教員が学習者のスピーキング・パフォーマンスを評価する際に用いる記述言語(=評価言語)と整合しているかについて、質的データを用いて検討し、2本の論文にまとめた(いずれも査読付きの全国レベルの専門誌に掲載:「11.研究発表」欄を参照)。その中では(1)英語教員の評価言語には含まれていないがルーブリックに含まれていた言語特徴記述を削除・修正するとともに、(2)英語教員の評価言語には含まれているがルーブリックには含まれていなかった言語特徴記述を新規にルーブリックとして作成した。 また平行して、手元にあるデータを今年度入手した各種データ分析ソフトを用いて反復して複層的に分析を行った結果、評価者が判断(judging)に基づいてパフォーマンスに対して下す分析的評価データの新たな分析視点を発見するに至っており(未発表:来年度論文として発表予定)、今後の研究の進展に繋がる大きな成果が得られた。
|