2008 Fiscal Year Annual Research Report
10GPa級圧力装置によるプラセオ系銅酸化物超伝導体のホール効果測定
Project/Area Number |
20740193
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
石川 文洋 Niigata University, 自然科学系, 助教 (50377181)
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Keywords | 高温超伝導 / 高圧下の物件 / ホール効果 |
Research Abstract |
本申請課題の目的は、新しい超伝導体であるプラセオ系銅酸化物Pr_2Ba_4Cu_7O_<15-δ>(Pr247)の圧力下でのホール効果測定によりその伝導機構を解明することと、その測定を可能とする10 GPa級圧力発生装置を用いたホール効果測定装置の開発である。ホール効果測定にあっては磁場中での安定した温度コントロールが重要となる。新規に導入した温度コントローラーを用いることで実現する、測定システムを構築中である。圧力下の物性測定を可能とする改良型ブリッジマンアンビル装置の最適化を進め、これにより従来の最大8 GPa程度の限界発生圧力を、最大10 GPaを常用とすることが可能となった。またPr247は、11 GPa付近で構造相転移を生じることが明らかとなり、圧力下における伝導機構を解明する上で重要な発見となった。
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