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2009 Fiscal Year Annual Research Report

p電子系超伝導-半導体から超伝導体への統一的理解-

Research Project

Project/Area Number 20740202
Research InstitutionAoyama Gakuin University

Principal Investigator

村中 隆弘  Aoyama Gakuin University, 理工学部, 助教 (70398577)

Keywordsp電子系化合物 / 半導体 / 超伝導
Research Abstract

Bドープされたワイドバンドギャップ半導体SiC(SiC:B T_c=1.4K)が、化合物において非常に稀な第1種超伝導体であることをうけ、その発現機構に迫るため更なる物性評価を進めた。試料中のホールキャリア濃度の制御を目的として、試料合成過程における仕込みB濃度に対する物性の変化を追及したところ、B濃度の増加に従ってキャリア数が大きくなって系が金属化傾向を示し、超伝導転移を示す領域では、キャリア数によって第1種超伝導、第2種超伝導が発現する領域が存在することを明らかにした。この超伝導が発現する領域では、試料の表面分析の結果から、キャリア数が大きくなるにつれて鴛がほとんど変化せず、グレインザイズが大きくなる傾向が得られた。このことは、ある一定B濃度のグレインが常に合成されており、そのサイズが大きくなることによって系が非常にクリーンになって第1種超伝導を示していることを表している。
さらに、共有結合性の強い他のワイドバンドギャップ半導体としてAlN(バンドギャップ約6eV)に着目し、超伝導化への萌芽的アプローチを行った。現在、試料中の窒素量の変化によってキャリアがドープされたAlN_xの合成を期待した新物質開発によって、約2.8Kで超伝導転移を観測した。現時点では、均一な超伝導相を得ているとは言い難く、キャリア濃度を決定出来てはいない状況であるが、合成条件の制御によってT_cが変化し、超伝導相の興と結晶格子との間には相関があることから、試料中のAl/N比が1.0から変化したことによってキャリアが導入されていることが考えられる。

  • Research Products

    (3 results)

All 2010 2009

All Presentation (2 results) Book (1 results)

  • [Presentation] ワイドギャップ半導体の超伝導2010

    • Author(s)
      村中隆弘, 菊池善剛, 中川あい子, 白川直樹, 秋光純
    • Organizer
      日本物理学会第65回年次大会
    • Place of Presentation
      岡山大学
    • Year and Date
      2010-03-20
  • [Presentation] FeSe超伝導体の圧力誘起相転移2009

    • Author(s)
      岡部博孝, 竹下直, 堀金和正, 村中隆弘, 秋光純
    • Organizer
      日本物理学会2009年秋季大会
    • Place of Presentation
      熊本大学
    • Year and Date
      2009-09-28
  • [Book] 超伝導ハンドブック【2.2.3】MgB_2,【2.2.4.2】ドープされた半導体(2)2009

    • Author(s)
      福山秀敏、秋光純、村中隆弘(共著)
    • Total Pages
      75-82,87-92
    • Publisher
      朝倉書店

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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