2008 Fiscal Year Annual Research Report
非線形非平衡系にみられる間欠性ゆらぎの統計力学とその応用
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20740227
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| Research Institution | Nihon University |
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Principal Investigator |
清野 健 Nihon University, 工学部, 講師 (40434071)
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| Keywords | 非ガウス分布 / 確率過程 / 心拍変動 / 間欠性ゆらぎ / 対数振幅 / 発達乱流 |
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| Research Abstract |
1. 対数振幅モーメントの推定法の開発
乗法的確率過程の対数絶対値モーメントと対数振幅モーメントの関係式を導き, 観測時系列から対数振幅モーメントが推定できることを示した。この対数振幅モーメントはガウス過程からのずれを定量化する指標として応用できる。また, べき的な裾を含む広いクラスの非ガウス型確率過程は有限の対数振幅モーメントをもつことが示せる。したがって, 今回開発した分析法は一般の非ガウス型確率過程の特徴付けに有効であり, 幅広い分野における応用の可能性をもっている。本年度は応用例として, 発達乱流の現象論的モデルであるカスケード過程について, 非ガウスゆらぎのスケール依存性を理論的に議論した.
2. 心筋梗塞後の心拍変動の統計的性質
心筋梗塞後の心拍変動の統計的性質を調べた。粗視化時系列の非ガウス性に注目した解析を行い, 非ガウス指標が心筋梗塞患者の心臓死の危険因子であることが示唆された。今後, より系統的な調査を実施することで, 心臓死の新たなリスク推定法を開発できる可能性がある。
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