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2008 Fiscal Year Annual Research Report

人工電流源を用いた分岐断層に沿った流体分布の解明

Research Project

Project/Area Number 20740263
Research InstitutionJapan Agency for Marine-Earth Science and Technology

Principal Investigator

笠谷 貴史  Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology, 地球内部変動研究センター, 技術研究副主任 (90373456)

Keywords海底電気探査 / 分岐断層 / 海底電位磁力計 / MT法 / 人工電磁探査
Research Abstract

本研究の目的は、沈み込み帯の分岐断層周辺における流体分布の解明およびその理解を進めることにあり、それに必要な曳航式人工電流送信手法の確立とその観測手法を確立する必要がある。本年度は、Goto et al.(2008)で発表された海底電気探査装置の制御部・電位差測定部の高精度化をはかり、来年度実験実施が可能となるよう、研究航海の獲得を目指した。
従来の海底電気探査装置のデータ収録部は市販のデータロガーを流用していたため、サンプリングレート、収録チャンネル数に制限が多く、より高精度の探査を実施するには改善が必要であった。本科研費によりデータ収録部の新規製作を行い探査装置の性能向上を行った。上記の改良を実施するとともにダイナミックレンジ(24bit化)、時計同期精度についても機能向上を行い、より高精度な探査が実施可能な装置とした。
海底電気探査によって得られる探査深度100mと自然の電磁場を信号源とするMT法との間を埋める探査法である、人工電磁探査の実施のためには本研究で改良を施した電気探査装置を信号源とし、海底で高精度な電磁場計測を行う自己浮上型の観測装置が必要となる。JAMSTECで開発を進めてきた小型の海底電位磁力計は、この用途に非常に適しており、これまでの試験観測のデータをまとめ、海底電位磁力計に関する技術論文をExploration Geophysics誌に投稿し、受理された(Kasaya and Goto, 2009)。
また、これらの探査法を実際に運用するための航海を取得する必要があったので、2009年度実施となる航海公募に応募し、2009年7月に研究代表者(笠谷)が主席となる航海の取得に成功した(YK09-09)。航海の採択を受けて、今年度内より装置搭載に関する技術的な検討に入っている。

  • Research Products

    (1 results)

All 2009

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] A small ocean bottom electromagnetometer and ocean bottom electorometer system with an arm-folding mechanism2009

    • Author(s)
      T.Kasaya
    • Journal Title

      Exploration Geophysics 40

      Pages: 41-48

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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