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2010 Fiscal Year Annual Research Report

人工電流源を用いた分岐断層に沿った流体分布の解明

Research Project

Project/Area Number 20740263
Research InstitutionJapan Agency for Marine-Earth Science and Technology

Principal Investigator

笠谷 貴史  独立行政法人海洋研究開発機構, 地球内部ダイナミクス領域, 技術研究副主任 (90373456)

Keywords比抵抗 / 海底電気探査 / 分岐断層 / 海底電位磁力計 / OBEM
Research Abstract

流体分布と密接な関係のある海洋地殻の比抵抗構造をより高精度に把握するため、人工電流源装置を中心とした電磁気観測手法の確立を目指す。インラインの電気探査およびその信号をソースとした人工電流探査により、従来の自然信号によるMT法では高周波成分の減衰により困難であった海底下数kmまでの構造を高分解能でイメージングし、プレート境界から海底面へと続く分岐断層内の流体分布を明らかにする。この結果は、断層運動モデルや速度構造、さらに「ちきゅう」で取得されたLWDデータおよび掘削資料データとの対比により、断層運動と流体の関係をより明らかにすることが期待される。
2010年度は、急激に物性値の変化する(シャープな)構造境界である断層構造を比抵抗構造として検出するための解析手法が必要である。従来の平滑化拘束のインバージョンコードの改良を行い、シャープな構造境界を組み込み、ABICを用いて構造境界の有無を判定させる事に成功した。この手法を、熊野灘でOBEMによって取得されたMT法データに適応したところ、沈み込むフィリピン海プレートの境界で比抵抗境界が必要であること、デコルマから付加体にかけては非常に低比抵抗となることが明らかとなった。また、開発した電気探査装置の受信側の不安定さを解消するために、アイソレーションなどの回路部の再検討を行い、浅海域での海域試験によって安定したデータ取得が出来ることを確認した。

  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] 境界面を組み込んだMT法の2次元インバージョン2010

    • Author(s)
      木村俊則
    • Journal Title

      物理探査

      Volume: 63 Pages: 185-196

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2012-07-19  

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