2008 Fiscal Year Annual Research Report
2次元イメージ撮像型X線偏光検出器によるLHDプラズマの測定
Project/Area Number |
20740320
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
櫻井 郁也 Nagoya University, 小型シニクロトロン研究センター, 特任准教授 (10397482)
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Keywords | X線 / プラズマ / 偏光計 |
Research Abstract |
強磁場中に閉じ込められた高温プラズマが放射している偏光X線をその放射位置とエネルギーの情報を保持したまま測定することができる2次元イメージ撮像型偏光X線検出器の開発を行っている。本研究では、核融合科学研究所の大型ヘリカル装置(LHD)で行われている高温プラズマ実験の高温プラズマからのX線放射を測定することでプラズマのX線輝度分布と偏光情報を同時に測定する。それによりプラズマ燃焼中の磁場情報やプラズマパラメータの変化を研究するプラズマ診断を行うことができるようになる。 平成20年度までに、我々は高温プラズマ中に含まれる鉄不純物に注目したX線分光測定を結晶分光器とCCD検出器を用いて行い、高温プラズマ中の鉄不純物から放射される様々な電離状態の鉄イオンからのX線放射の強度確認を行った。この結果、高温プラズマ中心部から偏光測定実験に十分な強度のX線が出ている事が確認できた。 平成21年度、実験室ベースでの2次元イメージ撮像型偏光X線検出器の製作を行い、測定に必要な一次電子増幅を行うガス電子増幅フォイルの製作、耐高圧実験、検出装置本体を構成する測定用ガスチェンバの製作と組み立て、LHDに取り付けるために必要な耐真空試験を終了し、実験装置単体での偏光検出器の性能確認を行い、偏光検出器として動作することが確認できた。
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