2008 Fiscal Year Annual Research Report
側鎖官能基の密度及び分布を完全に制御した新構造ポリマーの創製と機能
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20750085
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| Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
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Principal Investigator |
竹内 大介 Tokyo Institute of Technology, 資源化学研究所, 准教授 (90311662)
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| Keywords | ジエン / 環化重合 / 異性化重合 / パラジウム錯体 / シクロオレフィン / 液晶高分子 / 立体規則性重合 |
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| Research Abstract |
従来の重合法では側鎖官能基の平均的な密度の制御された高分子の合成は比較的用意であるが、その分布を完全に制御することは不可能であった。本研究ではジイミン配位子を有するパラジウム錯体によるジエンの環化異性化重合を利用し、様々な官能基の密度、分布が完全に制御された高分子の合成を目指して研究を行っている。本年度は特に複数の官能基の密度、分布の制御された高分子の合成を目指して検討を行った。さらに、環化異性化重合のみならず、新たに付加異性化重合を利用する高分子合成を新たに見いだした。
パラジウム錯体によるトリエンの重合が進行し、二つのエステル側鎖官能基が高分子主鎖上に一定の間隔で配置された高分子が得られることを見いだした。現在のところ、二つの官能基同士の間隔を自在に制御するまでには至っておらず、次年度における課題である。
パラジウム錯体はアルキルシクロペンテン類の付加異性化重合も引き起こし、シクロペンタン骨格が主鎖上に一定の間隔で配置された高分子を与えることも見いだした。この場合には、隣接したシクロペンタン環同士の間隔を制御することも可能である。ある種の対称性を有する錯体を用いることにより、繰り返し単位中のシクロペンタン環の立体構造を全て一定にそろえることも可能である。立体構造の制御された高分子は液晶性を示すことも明らかとなった。液晶性を示すポリオレフィンの例は従来極めて限られており、一次年度では液晶発現の機構についても検討を行う。
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Research Products
(19 results)
