2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20750154
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
有吉 欽吾 Osaka City University, 大学院・工学研究科, 講師 (80381979)
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Keywords | リチウム二次電池 / リチウムインサーション材料 / 分極測定 |
Research Abstract |
本研究はリチウム二次電池材料の分極測定法を確立し、種々のリチウム二次電池材料の分極測定を行うことで、その出力特性に関わる因子を明らかにし、高入出カリチウム二次電池へと展開することを日的としている。 本年度は、昨年度に確立した分極測定法を用いて、種々のリチウムインサーション材料に関する定常分極測定を行った。測定した材料は、正極材料としてリチウムアルミニウムマンガン酸化物(LAMO)およびリチウムニッケルマンガン酸化物(LiNiMO)を、また負極材料としてリチウムチタン酸化物(LTO)および黒鉛層間化合物(LiC_6)について行った。いずれの試料においても、印加電圧と応答電流との間には、幅広い電圧範囲で線形関係がみられた。また、これら定常分極曲線の傾きを材料の入出力に関するパラメータとして表すことで、それぞれの材料における入出力特性の比較・検討を行ったところ、序列は黒鉛材料>LTO>LiNiMO=LAMOとなり、酸化物系正極材料よりも負極材料のほうが入出力特性に優れているとの結果が得られた。さらに負極にLTOを、正極にLAMOもしくはLiNiMOを用いてリチウム二次電池構成のセルを作成し、定常分極測定を行ったところ、これら二次電池の入力・出力特性は、それぞれの電極材料の入出力特性から予測される値とよく一致していた。以上の結果から、本研究で確立した分極測定法の適用により、種々のリチウムインサーション材料の入出力特性のみならず、リチウム二次電池構成としたときの入出力特性を予測することが可能であることを明らかにした。
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Research Products
(3 results)