2008 Fiscal Year Annual Research Report
表面開始重合により高分子修飾した無機ナノファイバーの基板上への位置選択的固定化
Project/Area Number |
20750181
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Research Institution | Kitakyushu National College of Technology |
Principal Investigator |
山本 和弥 Kitakyushu National College of Technology, 助教 (10437759)
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Keywords | イモゴライト / 凝集構造制御 / マイクロ波照射合成 |
Research Abstract |
アルミノシリケートナノファイバーであるイモゴライトは透明性、吸脱水特性、高表面活性等の特性を有しているため、応用材料としての利用が検討されている。しかし、比表面積が大きく、強固な分子間相互作用により大きな会合体を形成し、ナノファイバーの構造形態および凝集制御が困難であるため、応用材料としての進展が無いのが現状である。そこで本研究ではイモゴライト表面・界面の精密構造を設計することによりナノファイバーの凝集構造制御と共にナノファイバーへの機能性付与を行い、材料応用への可能性の模索を目的とする。 本年度はイモゴライトの形状および凝集構造制御を目的としてイモゴライトの合成制御を行った。合成は従来の溶液重合法で行い、前駆体溶液の加熱にはマイクロ波照射法を利用した。マイクロ波照射は、照射媒体を急速かつ均一に加熱させることが可能であるため、合成時間の短縮のみではなく、ファイバーの均一成長させることができ、形状および凝集構造制御が可能になると考えられる。実際にマイクロ波照射によりイモゴライトの合成を行ったところ、汎用の加熱装置で合成したイモゴライトと比較して、ファイバー長成長の促進が確認された。また形成されたファイバー数の増加も明らかとなり、マイクロ波照射によるイモゴライト合成への有用性が認められた。今後、合成したイモゴライトの形状や長さ分布を確認し、その凝集構造との関連を検討する。更にこのイモゴライトを用いて表面・界面の精密構造制御を試みる。
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Research Products
(1 results)