2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20760083
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
鈴木 教和 Nagoya University, 大学院・工学研究科, 講師 (00359754)
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Keywords | びびり振動 / 切削加工 / 安定限界 / 自励振動 / エンドミル加工 |
Research Abstract |
本研究では,高価な設備や作業者の知識を必要とせずシステマティックにびびり振動の回避を実現する手法の提案と,これを実行する次世代工作機械の開発を目的としている.昨年度までに,多くの条件で提案手法によってびびり振動の種類の判別と適切な条件の推定が実現できることを確認したが,半径方向切込みや回転数が小さい場合など一部の条件では,びびり振動の種類の判別が難しく,適切な条件の推定が困難となる場合があることを確認した.そこで,そのような例外的な条件(主に半径方向切込みや回転数が小さい条件)に関して,その理由/現象を明らかにするとともに,対応する新たな解析モデルの定式化について検討を行った.その結果,切削プロセスが深く関与していることを明らかにした.さらに,プロセスのモデル化を行って従来解析モデルを修正することにより現象の推定が可能となり,これをびびり振動回避のアルゴリズムへ実装することにより,提案手法の高精度化を実現し得ることを確認した.さらに,不等ピッチ工具や,ボーリング加工への応用として,それぞれのプロセスに対応する解析モデルの定式化を行った.その結果,定式化に基づいて安定限界推定が可能であることを確認した.また,ボーリング加工に対しては,開発したアルゴリズムによりびびり振動回避ができることを確認した.以上の検討により,応用的な加工条件に対しても適用が可能であり,総合的に判断しても提案手法の実用性が高いことを明らかにした.
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Research Products
(9 results)