2008 Fiscal Year Annual Research Report
高自由度位置姿勢制御工具電極を用いた放電加工による断面変化穴の創成
Project/Area Number |
20760085
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
石田 徹 Osaka University, 大学院・工学研究科, 准教授 (20313421)
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Keywords | 断面変化穴 / 放電加工 / 位置姿勢制御電極 / CAD / CAM |
Research Abstract |
機械加工分野では, 穴加工とは直穴の加工を意味するほど, 形成できる穴の形状自由度は低い. そこで本研究では, 工具電極に放電加工を行わせつつ, その位置と姿勢を制御し, 自由自在に被加工物中を運動させることによって, 複雑な穴形状を創成する新加工技術の開発を目指している. この技術により加工される穴は断面が複雑に変化する穴すなわち断面変化穴となる. この技術を実現するための具体的な目的として, 位置と姿勢の変化を伴う高自由度運動と放電加工実現のための極間距離制御運動を電極に同時に与える技術, および, 所望の形状をした断面変化穴を高精度高効率に創成するための電極形状と電極運動経路を算出する技術が不可欠である. このような技術の開発を目的として研究を行い, 本年度は以下に示す成果を得た. (1) 電極に高い自由度の運動を実現させるために, 従来から開発してきた装置に改良を施すことによって, 搭載した多数の制御軸をスレーブ, 放電加工機の主軸をマスタとするマスタースレーブシステムを開発したことに加え, 各制御軸の運動精度を向上させた. (2) 開発した装置とシステムを用いて放電加工実験を行い, その放電加工性能の評価を行うとともに, 本加工法の適切な放電加工条件について探求した. (3) 所望の形状をした断面変化穴を創成するために不可欠となる, 断面変化穴放電加工用CAD/CAMシステムの開発に着手し, その第一歩として, 2次元形状用ポストプロセッサを構築した.
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Research Products
(1 results)