2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20760099
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
宮武 正明 Tokyo University of Science, 工学部・第一部機械工学科, 助教 (70434032)
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Keywords | 小型スピンドル / 静圧気体軸受 / 多孔質軸受 / 軸受剛性 / 精密加工機 |
Research Abstract |
近年, 様々な機械や機械部品を加工する工作機械においても環境負荷低減が必要であると言われている. そのなかで特に問題となっているのが切削油などの廃液や工作機械の消費動力の低減であるが, それらを解決するものとして静圧気体スピンドルを搭載した小型工作機械によるマイクロファクトリーという概念が注目されている. だが, マイクロファクトリー用の小型工作機械においては軸受面積が限られるため, 静圧気体スピンドルを搭載して高い加工精度を得るためには, 従来の軸受よりも高い軸受負荷容量および軸受剛性が必要とされる. そこで本研究においては, それらを実現するための, 高剛性静圧気体スピンドル構造を提案する. そしてその負荷容量, 軸受剛性および回転精度を測定することにより, 従来用いられている軸受との比較を行い, 提案する軸受構造の有効性を検討することを目的とする. 本年度の研究においては, その静圧気体スピンドルを構成する多孔質ジャーナル軸受の動的特性に関して, 実験的, 数値的に検討を行い, その特性を明らかにした. また, 静圧気体スピンドルの回転軸の加工誤差が回転精度に与える影響に関して検討を行うため, 静圧気体スピントルの回転精度を数値計算により求める手法を提案し, より高い回転精度を実現するための設計指針を得た. なお, 次年度においては, これらで得られた指針に基づいて試験スピンドルを製作し, その特性に関して検討を行なう予定である
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