2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20760121
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Research Institution | Tokyo Metropolitan College of Industrial Technology |
Principal Investigator |
平野 利幸 Tokyo Metropolitan College of Industrial Technology, ものづくり工学科, 助教 (50469574)
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Keywords | 流体 / 流体工学 / 流体機械 |
Research Abstract |
本研究は、超小型飛行機用ジェットエンジン、ロボットやガスタービン発電機など、高いエネルギー密度を必要とし、再利用可能でかつ携帯用電源として期待されている超小型ガスタービンの主要な要素である超小型遠心圧縮機の実現可能性を、設計方法を含めて明らかにすることを目的とする。 今年度は、小型ターボチャージャをベースに、これを小型化し、超小型にまで縮小して、連続的に寸法を縮小させた場合の性能特性と流れを測定し、得られた性能特性を検討した。実験では5倍モデルである羽根車直径20mmと10倍モデルである羽根車直径40mmの遠心圧縮機を設計、製作し性能試験を行った。小型ターボチヤージャを用いて、後述する実験項目を対象に性能特性および流れパターンの測定の実験を行い、使用するセンサーの作動をチェックした。羽根車用のケーシングを製作し、性能試験を行った。性能特性の測定方法には、光学式回転計、圧力変換機、小型ピトー管、熱電対などを用いた。圧力比、羽根車効率、圧縮機効率、羽根車入口および出口、羽根なしおよび羽根付ディフューザ、および、シュラウドケーシングの静圧を測定した。羽根車と羽根付ディフューザのマッチングは重要であるので、これに対しては羽根枚数および羽根形状を変化させ、最適な羽根付ディフューザを検討した。羽根車に関しては、この段階では羽根車入口、出口およびシュラウドに沿うケーシング静圧の測定を行った。本研究で試作した羽根車において羽根枚数の違いによって流量と圧力比に大きく影響を与えた。しかしながら羽根車およびディフューザの設計において種々のパラメータを一義的に決定することは困難であり、今後もさらに調査する必要がある。
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Research Products
(2 results)