2009 Fiscal Year Annual Research Report
大きな軸受すきま比を有するジャーナル軸受の動特性係数測定
Project/Area Number |
20760146
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
田浦 裕生 Nagaoka University of Technology, 工学部, 助教 (20334691)
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Keywords | 機械力学・制御 / 機械要素 |
Research Abstract |
ジャーナル軸受は,軸と軸受との間に直径の約1/1000のすきまを設け,軸が回転する際に発生する流体の圧力を利用して軸を支持する機械要素である.近年の情報機器等の小型化の進展により,それらに使用されるジャーナル軸受も小型化が進んでいる.将来的には軸と軸受の加工精度が問題となって,これまでに比べてすきまが相対的に大きくなる運転する状況が発生すると考えられる.このような状況では,軸・軸受系の振動特性を悪化させると予想されることから,本研究では軸受すきま比が大きな場合の軸・軸受系の振動特性(不釣合い振動特性・自励振動安定性)を明らかにすることを目的とし,軸受すきま比が大きな場合の軸受油膜の動特性係数の特徴,従来の理論的取り扱い(流体潤滑理論)が適用可能な軸受すきま比の上限値,大きな軸受すきま比の場合でも良好な振動特性が得られる軸受面形状を明らかにすることを具体的な目標として研究を実施した. 平成21年度は,設計した試験機の製作を行い完成させ,作成した試験機の性能確認を実施しするとともに,軸受すきま比が通常のジャーナル軸受と等しい1/1000の真円ジャーナル軸受で試験運転を行い,適切に運転されることを確認した.また,軸受すきま比が通常の軸受よりも大きな20/1000である軸受を製作した.油膜係数の測定は,装置の不具合調整に時間がとられたことや,油膜測定のプログラムの開発が予想以上に遅れたため実施できていない.早急に実施する予定である.
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