2009 Fiscal Year Annual Research Report
自動車の自動隊列走行に向けた車群安定性向上に関する研究
Project/Area Number |
20760151
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Research Institution | Nippon Institute of Technology |
Principal Investigator |
鈴木 宏典 Nippon Institute of Technology, 工学部, 講師 (20426258)
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Keywords | 車群 / 自動隊列走行 / 追突安全性 / 安定性 / 安全性 / 車両制御 / 交通工学 / 衝撃波(ショックウェーブ) |
Research Abstract |
本研究は、自動車単体(以下、車両)の安全性向上を図るのみではなく、複数の追従走行を行う車両同士(以下、車群)が全体として安全性や安定性を向上させる制御技術を開発することを目的としている。本年度は以下の項目に対して成果を得た。 1.テストコース上の車両実験で取得した延べ50名規模の運転挙動・車両挙動データ(追従走行~減速~停止)に対し、車種別(乗用車、大型車)、運転者属性別(男性、女性、高齢者)に追従モデルパラメータの同定を行った。追従モデルは研究代表者が独自に考案したモデルであり、既にその妥当性を検証済みである。 2.上記1にて同定した追従モデルパラメータを用い、実際の国内幹線道路を対象として、車群追従走行の安全性評価を実施した。この結果、乗用車のみで構成される車群に対して追突危険性が車両前方から増幅して車両後方に伝播する傾向が観測されたこと、大型車直後方を走行する乗用車の追突危険性が車群内で顕著に高くなることを数値計算により把握した。 3.車群の危険性を評価するための新しい手法を、交通工学における衝撃波(ショックウェーブ)理論を基に考案し、提案手法の定式化及び簡単な数値計算例を通じて妥当性の評価を行った。この結果、車両単体の追突危険性を評価する手法をベースとするのではなく、車両全体をマクロ的に扱う交通工学の分野からのアプローチであることにより、簡便に車群の危険性を評価するための基礎を確立することに成功した。
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Research Products
(4 results)