2008 Fiscal Year Annual Research Report
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20760178
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| Research Institution | National Institute for Materials Science |
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Principal Investigator |
袁 潔 National Institute for Materials Science, ナノ物質ラボ, NIMSポスドク研究員 (70469790)
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| Keywords | ナノギア / ジョセフソン磁束 / Qubit / マイクロナノメカトロニクス |
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| Research Abstract |
(1)我々は電子ドープPr_<0.9>LaCe_<0.1>CuO_4(PLCCO)薄膜の成長に成功し、この薄膜のc軸方向の磁気抵抗とホール効果の測定を行なった。この測定により、磁束格子や単量子磁束の変化に起因する位相変調といったパンケーキ磁束の性質について検討した。固有ジョセフソン接合については、超伝導PLCCO薄膜を用いることによって作製した。この測定ではc軸方向の性質を解明するために、電流-電圧特性を異なる温度、磁場の下で測定し検討を行なった。また、固有ジョセフソン接合中でのPLCCO薄膜のポテンシャルについても検討を行った。
(2)Bi_2Sr_2CaCu_2O_8(BSCCO)単結晶の三端子構造をdouble-side法により作製した。必要不可欠なトップとボトムの2つの電極に加え、厚さ100nmの電極がアレイの中央部に作製されている。この電極は固有ジョセフソン接合の内部に容易に到達し、従来のデバイス物理に関する理解を更に可能とするものである。そして、この三端子構造をもつBSCCOのホール抵抗の温度依存性と磁場依存性について慎重に測定を行なった。その結果、BSCCOにおけるジョセフソン磁束の動きの規則性は、c軸以外のホール効果によるものであると結論付けられた。これが、ジョセフソン磁束の制御と非接触ナノギア実現化に関する見解の基礎である。
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