2009 Fiscal Year Annual Research Report
曲面に分散配置できる超小型複眼イメージセンサと危険を検出するセキュリティ服の実現
Project/Area Number |
20760223
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
香川 景一郎 Osaka University, 大学院・情報科学研究科, 特任准教授 (30335484)
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Keywords | イメージセンサ / 複眼 / 低消費電力 / 分散 / セキュリティ |
Research Abstract |
研究では,昆虫の複眼に倣った薄型撮像システムと,画像処理・認識機能をもつ知的なイメージセンサ技術を基にして人の全周囲を常時見張り,危険時には警告や通報を行う,今までにないセキュリティ服の実現を目指す.本年度は,複眼画像から被写体情報を復元するために画像処理に重点を置いた.具体的な成果は以下のとおりである. 1. 複眼カメラにより取得した分散的な画像から,特定の距離の被写体像を再構成する汎用プログラムを開発した.設定ファイルを用意することで,各種の複眼カメラに対して,再構成,距離推定(後述)を実行できる.レンズカラーフィルタ,画素カラーフィルタにも対応できる.従来,再構成処理により被写体のエッジが滑らかになることが課題であったが,画素統合時の重み係数に非線形性を与えることにより,エッジの保存性を制御できるようにした.このソフトウェアには,複眼撮像系のレンズパラメータ・配置情報を推定する機能も含まれている. 複眼像に含まれる視差情報から被写体の距離分布を得る際,物体の滑らかな表面形状と,物体境界の不連続性を両立することが課題となっていた.従来ステレオ画像において提案されていた局所適応重みサポート法を複眼画像に拡張することで,滑らかさと不連続性を両立した距離分布の推定を可能とした.これにより,通常の可視光領域に対する複眼像だけでなく,近赤外や,テクスチャのほとんど無い赤外線画像についても,距離推定が可能となった.
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Research Products
(5 results)
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[Presentation] TOMBO x, y, z, t, λ, resolution2009
Author(s)
Keiichiro Kagawa, Ryoichi Horisaki, Yoshizumi Nakao, Takashi Toyoda, Yasuo Masaki, Jun Tanida
Organizer
IEEE Computer Society 2009 VAIL Computer Elements Workshop
Place of Presentation
Vail, CO, USA
Year and Date
2009-06-23
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