2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20760233
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
松本 隆太郎 Tokyo Institute of Technology, 大学院・理工学研究科, 准教授 (10334517)
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Keywords | ネットワーク符号 / 誤り訂正 / 遅延 |
Research Abstract |
研究計画に記載した通り、リンクにおけるデータ伝送に必要な時間(遅延)が時刻と共に変動する場合のネットワーク符号化について考察を行い、以下の結果を得た。まず、ネットワーク符号化の従来法を遅延が変動する場合にそのまま用いると、受信者が送信情報を復元できない場合があることを明らかにした。次に、送信者が単位時間に有限体の要素を2つ送出する場合に、遅延がどのように変動しても、受信者が送信情報を復元できるためには、受信者に届く送信シンボルがネットワーク内で合流しなければ十分であることを明らかにした。また、この条件が満たされるネットワーク符号化において、受信者が受信シンボルから送信情報を逐次的に復元する手順を明らかにした。このような手順が無ければ受信シンボルを最後まで受信し終ることを待たなければ送信情報の復元を開始できなくなるため、逐次的に復元する手順を明らかにすることは重要である。ここまでの結果を電子情報通信学会情報理論研究会で発表した。一方、上記の研究と並して、遅延がある場合のネットワーク誤り訂正符号の開発を行った。研究代表者が従来提案していたネットワーク誤り訂正符号は、遅延が存在しないことを仮定して構成されたものであったがその仮定は現実的ではなかったので、リンクに遅延があることを考慮したネットワーク誤り訂正号の構成法を提案し、提案手法の誤り訂正能力と構成に必要な計算量を評価した。この結果を電子情報通信学会論文誌Aに発表した
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Research Products
(2 results)