2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20760233
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
松本 隆太郎 Tokyo Institute of Technology, 大学院・理工学研究科, 准教授 (10334517)
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Keywords | ネットワーク符号化 / 遅延 |
Research Abstract |
従来のネットワーク符号化は、リンクにおける遅延が一定であると仮定して研究を進めているが、インターネットなどの実際のネットワークでは、パケット伝送の遅延や幅〓により、データの伝送に必要な時間は時刻と共に変動している。このようなネットワークに従来のネットワーク符号化方法を適用すると、受信側が送信情報を正しく復元できない場合がある。そこで、本研究では、遅延が変動する場合にも受信側が送信情報を正しく復号できるネットワーク符号化の開発を目指した。本年度は、遅延の変動に関わらず復号が保証される十分条件を明らかにした。具体的には、ある情報シンボルがネットワーク経路上で、分岐した後に合流することがない場合には復号が保証されることを照明し学術雑誌に発表した。このような条件を活かした符号化方法の構成手順の開発は今後の課題となっている。
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