2008 Fiscal Year Annual Research Report
路車間・車車間連携OFDMAサブキャリア制御による周波数共用技術の研究
Project/Area Number |
20760235
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
藤井 威生 The University of Electro-Communications, 先端ワイヤレスコミュニケーション研究センター, 准教授 (10327710)
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Keywords | 通信方式 / ITS / 周波数共用技術 / OFDMA / 路車間通信 / 車車間通信 |
Research Abstract |
本研究では高度交通システム(ITS)において、集中制御型の路車間通信(RVC : Road to Vehicle Communication)と自律分散制御型の車車間通信(IVC : Inter Vehicle Communication)をOFDMA(直交周波数多元接続)のサブキャリア制御を用いた周波数共用により一体で運用する技術の確立を目的とする。本研究では集中制御が可能な1次ユーザとしてRVCを、自律的な運用を行う2次ユーザをIVCとして、RVCとIVCとの間での周波数共用システムを想定し、その間でOFDMAによる周波数共用手法の検討と、その効果についての研究を行う。本研究成果はITSにおける応用だけでなく、コグニティブ無線の現実的な運用として集中制御型1次システムと自律分散型2次システムの協調型周波数共用が可能な技術としても期待することができ、集中制御型・自律分散型無線システム混在環境下での周波数共存手法として今後幅広く応用が可能な技術を目指す。平成20年度は本研究課題1年目として「OFDMA無線アクセスプロトコル技術の確立」「複数信号同時受信技術の確立」を行った。前者の課題では集中制御型のRVCと自律分散型IVCを同一周波数で共存させる際に、自律分散システムとなるIVCで外部の状況を把握した上、自身で利用サブキャリアを選択するOFDMAアクセスプロトコルの検討を行った。一方、後者の課題では、RVC, IVCそれぞれの周波数オフセットおよび時間オフセット補償法を提案し、さらに車両に設置したGPSによる相対位置情報を基準としてフレーム分割を行うことで、通信あて先エリアを推定し、その通信エリアに適した送信電力制御を組み合わせることにより、複数信号が同時に受信された場合でも受信機のダイナミックレンジが飽和しないような手法の確立を行った。
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