2009 Fiscal Year Annual Research Report
路車間・車車間連携OFDMAサブキャリア制御による周波数共用技術の研究
Project/Area Number |
20760235
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
藤井 威生 The University of Electro-Communications, 先端ワイヤレスコミュニケーシュン研究センター, 准教授 (10327710)
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Keywords | 通信方式 / ITS / 周波数共用技術 / OFDMA / 路車間通信 / 車車間通信 |
Research Abstract |
平成21年度は平成20年度に確立した<OFDMA無線アクセスプロトコル技術>および<複数信号同時受信技術>という2つの基礎要素技術を元にして、その展開として本システムで共用するRVCとIVCの周波数共用による効果をさらに高める技術である<集中制御・自律分散制御混在OFDMAスケジューリング手法の確立>の検討を行った。ここでは、平成20年度までに検討してきた周波数共用手法をより効率的に運用するための、パケットスケジューリングに関する検討を行った。スケジューリングはOFDMAにおける時間フレームとサブキャリアを周波数資源と考え、これらの資源をRVCとIVCそれぞれの複数の送受信ペア間での通信に割り当て、効率的な通信を目指すものである。通常、スケジューリングは集中制御型を用いる多くの提案がなされている。一方、自律分散環境でスケジューリングを行う手法も検討が進められており、集中型に比べて効率の低下が発生するものの、いくつかの手法が提案されている。本研究では、さらに集中制御型と自律分散型が混在する環境でのOFDMAスケジューリング手法の検討を行った。ここでは、集中制御・自律分散ハイブリッド型の制御手法としてRVCを集中型で、IVCを分散型でスケジューリングした。結果として、自律分散型IVCには集中型のRVCより最低限の情報提供を行うことで、自律分散型の問題である効率劣化を最低限に抑えたスケジューリング制御手法が実現できることを確認した。
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