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2008 Fiscal Year Annual Research Report

周囲環境適応型騒音抑圧システムの補聴器への応用開発

Research Project

Project/Area Number 20760240
Research InstitutionTottori University

Principal Investigator

笹岡 直人  Tottori University, 工学研究科, 助教 (80432607)

Keywords情報通信工学 / 信号処理 / 音声騒音抑圧 / 適応フィルタ / 補聴器
Research Abstract

音声に重畳する周囲環境騒音の抑圧方式である適応線形予測器(LP)およびシステム同定を用いる騒音抑圧手法について、周囲環境に高速に追従するための可変ステップサイズの導入について検討を行った。さらに、システム同定に用いる適応フィルタの入力信号に含まれる外乱を低減するために適応線スペクトル強調器(ALE)の導入を行った。以下にその概要を述べる。
騒音抑圧手法について、適応フィルタを用いる騒音抑圧法が提案されている。しかし、従来手法では非定常騒音に対して十分な追従性能が得られない問題があった。また、適応フィルタを随時更新するための適応アルゴリズムの最適な設定値は、周囲環境、つまりSN比や騒音特性により変動するが固定値を用いており、十分な騒音抑圧性能が得られなかった。そこで、騒音を推定するための適応フィルタ(NEF : Noise Estimation Filter)のステップサイズを可変とする手法について検討を行った。本方式により、音声区間においては音質劣化が抑えられ、無音声区間においては騒音の特性変動に高速に追従することが可能となった。
更なる騒音抑圧性能改善のため、LPの前段にALEを導入した。LPは, 騒音に含まれる白色成分を推定するために用いられるが、推定された白色成分に音声成分が残留する。この残留音声は、後段のNEFに対して外乱として作用するため、音声区間において騒音抑圧性能低下の原因となる。そこで、雑音の白色成分を得るためにLPだけでなくALEも用いることにより残留音声成分が低減され、騒音抑圧性能の改善が可能となる。

  • Research Products

    (3 results)

All 2009 2008

All Journal Article (3 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] A variable step size algorithm for speech noise reduction method based on noise reconstruction system2009

    • Author(s)
      Naoto Sasaoka
    • Journal Title

      IEICE TRANS. FUNDAMENTALS E92-A

      Pages: 244-251

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 相互相関推定による可変ステップサイズを用いた騒音再合成法に関する一検討2009

    • Author(s)
      島田康二
    • Journal Title

      電子情報通信学会技術研究報告

      Pages: SIS2008-82

  • [Journal Article] 適応フィルタを用いた正弦波及び広帯域騒音抑圧法の可変ステップサイズに関する検討2008

    • Author(s)
      島田康二
    • Journal Title

      電子情報通信学会2008年ソサイエティ大会講演論文集

      Pages: 178

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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