2010 Fiscal Year Annual Research Report
平面近似に基づくPCクラスタを用いた3次元映像の実時間圧縮に関する研究
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20760244
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Research Institution | The University of Kitakyushu |
Principal Investigator |
奥田 正浩 北九州市立大学, 国際環境工学部, 准教授 (10336943)
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Keywords | 3次元映像レンダリング / 高ダイナミックレンジ画像 / トーンマッピング / 圧縮符号化 / スケーラビリティ |
Research Abstract |
平成22年度の研究成果は以下の通りである。 1.前年度に提案した高コントラスト3次元映像レンダリングのための高ダイナミックレンジ画像の取得法によって得られた画像を効果的に符号化する手法を提案した。提案法は2層のダイナミックレンジスケーラビリティを有しているのが特徴である。つまり、3次元映像のレンダリングに用いられる高ダイナミックレンジ画像を符号化する際、それをトーンマップした低ダイナミックレンジ画像を先に符号化し、その後高ダイナミックレンジ画像と低ダイナミックレンジ画像の差分情報を2層目のデータとして符号化する。この方法により、プラットフォームは表示デバイスのダイナミックレンジに適応した画像通信が可能になる。 2.高ダイナミックレンジ動画のためのトーンマッピングについても新しいアルゴリズムを開発した。従来のトーンマッピング手法は主に多重露光画像を統合して出来る線形画像にのみ有効であったが、対数応答をもつセンサから得られる高ダイナミックレンジ画像にたいしても高コントラストを維持した階調圧縮が可能となる。また単純なガンマ曲線に基づく手法であるため、Look Up Tableを用いた高速化が可能であり、リアルタイムで動作するという利点も持ち合わせている。 上記の研究成果に対して積極的に対外発表を行った。学術論文誌3件に掲載され、IEEEのフラグシップ会議であるInternational Conference on Image Processing (ICIP)において3件の論文を発表した。またIEEE Transaction on Information Forensics and Securityへの掲載も決定している。さらに現在学術論文を3件、国際会議ICIPに4件投稿中である。
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