2008 Fiscal Year Annual Research Report
コンテキストに適応して活性化する省電力無線センサネットワークの研究
Project/Area Number |
20760245
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Research Institution | Shibaura Institute of Technology |
Principal Investigator |
南 正輝 Shibaura Institute of Technology, 工学部, 准教授 (70365550)
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Keywords | センサネットワーク / コンテキスト情報 / ウェイクアップ機構 / 消費電力マネジメント |
Research Abstract |
本年度はコンテキスト情報に応じて活性化するセンサネットワークに関し, オフィスや家庭環境での省エネをターゲットとした電カマネジメントサービスをターゲットアプリケーションとし, そのようなセンサネットワークのためのウェイクアップ機構, 緊急性のモデル化, 状況推定機構に関して検討を進めた. 具体的には, タップ単位で消費電力のモニタリングが行えるセンサネットワークを設計・試作し, このようなセンサネットワークにおいて, コンテキスト情報に適応的な活性化手法を検討することとした. まず, ウェイクアップ機構については, ID空間の設計等を行うとともに, ウェイクアップが効果的に動作するネットワーク構成について検討を行った. 緊急性のモデル化および状況推定機構については, 消費電力情報に基づく家電機器の消し忘れ等を検出する方法について検討を行い, 消し忘れ時にセンサネットワークを活性化させてユーザに通知する仕組について簡単な実装までを行った. 本年度の研究により, センサネットワークの研究開発で特に重要となるアプリケーションの明確化と, それを実現するための基本的な要素技術の確立までを行うことができた. また, これに加え, センサネットワークを社会に具体的に普及させていくための戦略検討や, 魅力的なサービスシナリオについてもいくつか有益な知見が得られており, 初年度の研究成果としては十分なものが得られた.
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Research Products
(4 results)