2009 Fiscal Year Annual Research Report
分極反転周期変化ニオブ酸リチウムの高次非線形効果を用いた全光超高速広帯域信号処理
Project/Area Number |
20760247
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
福地 裕 Tokyo University of Science, 工学部, 准教授 (70366433)
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Keywords | フォトニックネットワーク / 超高速情報処理 / 先端機能デバイス / 非線形光学 / 光スイッチ / 光波長変換 / 擬似位相整合 / ニオブ酸リチウム |
Research Abstract |
次世代の高度光情報通信ネットワークでは、サブペタビット毎秒級の超大容量性が要求され、用いる光パルスの幅はピコ秒からサブピコ秒の領域に達すると予測される。このようなシステムを構築するためには、電子技術によらない全光学的超高速広帯域信号処理技術の開発・発展が必要不可欠である。 本年度の研究実施計画では、異常光導波型分極反転周期変化擬似位相整合ニオブ酸リチウムおよび常光・異常光両導波型分極反転周期変化擬似位相整合ニオブ酸リチウムにおける高次非線形光学効果の高機能性と多機能性を実証し、本効果を用いたテラビット毎秒級の様々な全光超高速広帯域信号処理デバイスを提案した。具体的には、全光超高速再生中継器や各種全光超広帯域波長変換器などの実現可能性を示した。さらに、前年度の研究実施計画において製作した、システム実験の際に必須となるビスマス系ファイバベースパルス光源の高安定化、高繰り返し周波数化、短パルス化、波長可変レンジの拡大、低消費電力化などの高性能化にも成功した。 最終目標は、これらの全光超高速・超広帯域信号処理デバイスを用いて、真に高速大容量かつ柔軟な高度新社会基盤光情報通信ネットワークを構築することである。本ネットワークノードに必須となる全ての光信号処理デバイスを、同種の素子を用いて実現することにより低コスト化と同時に高性能化を図る試みは、国内外における他の研究開発機関ではなされておらず極めて独創的かつ先駆的であると考えられる。
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Research Products
(3 results)