2009 Fiscal Year Annual Research Report
脳の視覚運動変換メカニズムを応用したBMI基礎技術の開発
Project/Area Number |
20760269
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Research Institution | Hiroshima City University |
Principal Investigator |
福田 浩士 Hiroshima City University, 情報科学研究科, 准教授 (20335102)
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Keywords | ブレイン-マシン・インタフェース / ブレイン-コンピュータ・インタフェース / 脳電図(EEG) / 脳磁図(MEG) / 経頭蓋磁気刺激(TMS) / 運動制御 |
Research Abstract |
本研究は,ブレイン-マシン・インタフェース(BMI)の基礎技術を開発することを目的としている.本年度は (1) 前年度までに開発した高密度脳電図(EEG)と高密度脳磁図(MEG)を用いた運動計測・解析システムに力覚センサと視覚呈示装置を組み合わせた視覚運動計測・解析システムの開発 (2) (1)を用いた運動計測およびEEGまたはMEGから運動の特徴を抽出 (3) 経頭蓋磁気刺激(TMS)によって誘発される運動誘発電位(MEP)から脳の刺激部位の情報を抽出する神経回路モデルの開発 を実施計画としていた. (1) では,前年度までに開発した脳電図(EEG)と脳磁図(MEG)を用いた運動計測・解析システムの改善として新しい脳活動解析法を提案し,実装した.また,力覚センサと視覚呈示装置を導入した. (2) の脳電図(EEG)と脳磁図(MEG)を用いた計測実験では,計測したEEGまたはMEGから指力の強度または向きに関する情報を検出することを試みているが,今のところ良好な実験結果が得られていない.このテーマについては平成22年度に継続して実施する. (3) のTMSを用いた計測実験では,実施計画のとおり,大脳皮質の第1次運動野を磁気刺激したときに誘発される運動関連筋電位(MEP)を計測し,MEPから刺激部位に関する情報を抽出する神経回路モデルを開発した.この技術は,第1次運動野と末梢の骨格筋の結合関係を調べるために有効であり,脳を直接操作するためのBMI基礎技術の創出が期待できる.
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