2010 Fiscal Year Annual Research Report
鉄筋破断を念頭に置いたASR劣化コンクリートの力学的挙動の解明と力学モデルの構築
Project/Area Number |
20760290
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
久保 善司 金沢大学, 環境デザイン学系, 准教授 (50324108)
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Keywords | コンクリート / アルカリ骨材反応 / 膨張 / 力学的性能 |
Research Abstract |
本研究の目的は,過大なアルカリ骨材膨張による劣化被害を受けた構造物の維持管理対策の確立に必要な過大膨張を受けたコンクリートの力学的性能を明らかにすることにあり,種々の膨張レベルにおけるコンクリートの力学的性能,さらには高強度コンクリートにおける膨張が与える影響に明らかにすることにある。我が国の代表的な反応性骨材として5種類の骨材(安山岩3種類,チャート1種類,川砂利1種類)を選択し,20年度の検討において骨材の反応性に応じたコンクリート配合を決定し,力学的挙動(圧縮強度,弾性係数,ポアソン比,応力-ひずみ曲線,吸収エネルギーなど)を詳細に検討するための供試体を作製した。21年度から,アルカリ骨材反応による膨張を促進する環境(高温多湿)に暴露し,劣化の促進を開始し,所定の膨張量における載荷実験を開始した。22年度は過大な膨張量域における試験を実施した。その結果,骨材種類に過大膨張量域も含めて骨材種類が膨張に伴う力学的パラメータに与える影響は概ね同様の傾向を示し,粗骨材として用いた場合には大局的には骨材種類の影響は小さいことが明らかとなった。これらのデータに基づき拘束のない場合のASR劣化コンクリートの力学モデルの構築が可能となることが明らかとなった。
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Research Products
(1 results)