2009 Fiscal Year Annual Research Report
動的ハイブリッド実験による支承部の進行性破壊過程の解明
Project/Area Number |
20760303
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Research Institution | Railway Technical Research Institute |
Principal Investigator |
豊岡 亮洋 Railway Technical Research Institute, 構造物技術研究部, 副主任研究員 (80425917)
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Keywords | 支承の破壊モード / ハイブリッド実験システム / デジタルシグナルプロセッサ / 弾性供試体による検証 / Operator Splitting法 |
Research Abstract |
本年度は,振動台を用いた支承のハイブリッド実験を行うための一連のシステム構築を実施した.このハイブリッド実験システムの構築に当たっては,昨年度実施した油圧ジャッキを用いたシステムを参考に,高速演算が可能なデジタルシグナルプロセッサ(DSP)および繰り返し計算を必要としないOperator-Splitting法を実装することで,高速かつ精度の良い応答計算を行うシステムを新たに構築した. 次に,上記のように構築したハイブリッド実験システムの検証シミュレーションを実施した.すなわち,既往の実験結果をもとに,指令加速度と実際にテーブルに生じた加速度の関係(動特性)をモデル化し,鉄道総研が所有する大型振動台を模擬したモデルを構築した.このモデルに上記で構築した実験システムを接続し,2自由度構造物のハイブリッド試験を想定した数値解析を行い,実験部と解析部を分離しない2自由度応答計算の結果と比較したその結果,振動台の動特性の影響で若干の違いはあるが、ハイブリッド実験システムにより得られた応答値は概ね2自由度動的解析の結果と整合しており,構築したシステムにより動的ハイブリッド実験を実施することが可能であることを確認した. さらに,本システムを実際に大型振動試験装置に接続し,桁およびゴム支承からなる振動模型を振動台上に上載して加振試験を行い,構築したシステムの動作確認および振動台の動的特性の測定を実施した.また,ゴム支承模型を対象とした動的実験を行い,平成22年度に実施する鋼製支承を対象とした試験のための予備検討についても実施した.
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Research Products
(2 results)