2010 Fiscal Year Annual Research Report
動的ハイブリッド実験による支承部の進行性破壊過程の解明
Project/Area Number |
20760303
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Research Institution | Railway Technical Research Institute |
Principal Investigator |
豊岡 亮洋 公益財団法人鉄道総合技術研究所, 構造物技術研究部・耐震構造, 副主任研究員 (80425917)
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Keywords | 大型振動台 / 動的ハイブリッド実験 / 支承部 |
Research Abstract |
本研究では、橋梁を想定した構造物モデルの応答解析と支承部の載荷試験を結合し、支承部と橋梁との動的相互作用を再現する動的ハイブリッド実験システムを構築するとともに、本実験システムを用いて地震時の動的相互作用下における支承部の非線形挙動を把握することを目的とする。 このため、まず動的ハイブリッド実験の基礎理論を構築するとともに、実験システムを鉄道総研が所有する大型振動台に適用するため、高速信号処理システム(DSP)を用いた計測・制御ソフトウエアを実装した。 次に、橋梁の桁が下部工に剛結された状態を想定し、計算部である線形1自由度系、および桁模型を振動台上に剛結した実験部から構成される2自由度構造系を対象として動的ハイブリッドシステムの検証実験を行った。その結果、実験部のベースシアを計算部にフィードバックする機構が有効に機能し、計算部に実験部の質量が加算された1自由度系の振動応答が得られ、構築した動的ハイブリッド実験システムが有効に機能することを確認した。 これを受けて、実験部の桁支持条件を剛結からゴム支承に置換し、分散支承を有する橋梁を想定した2自由度系動的ハイブリッド実験を行った。その結果、構築した実験システムにより、桁と橋脚の動的相互作用下における支承の動的特性を直接実験により把握しモデル化を行うことが可能となった。
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