• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2009 Fiscal Year Annual Research Report

コンクリート構造物の長寿命化を目的とした自己修復コンクリートの実用化検討

Research Project

Project/Area Number 20760367
Research InstitutionYamagata University

Principal Investigator

西脇 智哉  東北大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (60400529)

Keywords建築構造・材料 / 構造・機能材料 / 自己修復コンクリート / ひび割れ / 長寿命化
Research Abstract

鉄筋コンクリート構造物に対する自己修復コンクリートの適用に関する検討を行った。コンクリートに有害な劣化をもたらす劣化因子は、ひび割れを通して表面から侵入することが最も危惧されるため、自己修復コンクリートがRC構造物の表面を保護する形で適用することが効果的であるものと考えられる。そのため、RC構造物の躯体表層に自己修復層を配置する形を想定して、表層に自己修復コンクリートとするためのデバイスを内包したFRCC層を設置したRC梁を供試体として作製し、3点曲げ載荷試験を行った。その結果、供試体に曲げひび割れが生じた場合に、このひび割れに対する選択的な加熱と補修剤の供給が可能であるなど、提案する自己修復機構の発現を確認することができた。また、補修のプロセスの前後に、ひび割れをまたいでの超音波伝搬時間を計測することによって、ひび割れへの補修剤の充填状況を定量的に評価することができた。この一方で、3点載荷試験によってせん断ひび割れが生じた供試体、および、修復が行なわれなかった供試体については、強度回復などの自己修復効果を確認することができなかった。提案する自己修復機能が、ひび割れの形状が異なる場合に機能しない事例が確認されたため、実構造物への適用の際には、生じうるひび割れや、補修すべきひび割れが発生する位置やその形状を見極めたうえで、自己修復層の配置を適切に決定するための検討が引き続き必要になるものと考えられる。

  • Research Products

    (2 results)

All 2011 2010

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 2 results)

  • [Journal Article] 連結材ユニットを用いた自己修復コンクリートのRC構造物への適用に関する実験的検討2011

    • Author(s)
      西脇智哉、熊田廣樹、大平旭洋、Sanjay PAREEK
    • Journal Title

      コンクリート工学年次論文集

      Volume: (未定 印刷中)

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 連結材ユニットを用いた自己修復コンクリートのRC構造物への適用に関する実験的検討2010

    • Author(s)
      T.Nishiwaki, H.Mihashi, Y.Okuhara
    • Journal Title

      Proceedings of CONSEC'10

      Volume: 2 Pages: 665-926

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2012-07-19  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi