2010 Fiscal Year Annual Research Report
ペーパレス時代の黒板と机:CAD図面指向の建築設計エスキース・ルームウェアの構築
Project/Area Number |
20760408
|
Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
松本 裕司 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 助教 (60379071)
|
Keywords | ルームウェア / 設計会議支援環境 / インターフェイス / CAAD / 遠隔地間協同設計 / コラボレーション |
Research Abstract |
1、昨年度開発に着手したデコボコディスプレイ(Connected Board)は、遠隔地間で図面やスケッチへの指差し感を凹凸の制御により伝達・共有するための装置である。本年度は、機能改善を行った上で評価実験を行いデザインエスキースに用いる際の機能的・心理的な効果と課題を明らかにした。 2、連結3画面モニタとプロジェクタを用いた常時接続型のTV会議環境を構築した上で、ケーススタディとして学生競技設計を題材に評価実験(96時間、熊本-京都)を行った。そこで得た知見に基づいて、ネックストラップカメラとデスクトップ画面キャプチャを利用したアウェアネス支援システム(テーブルトップディスプレイ上の3画面を用いる)を開発した。同時に、このケーススタディを通して、構築した環境の教育的な視点からの考察も行っている。 3、実オフィスを対象としたフォトアンケート調査及びヒアリング調査、モニタリング調査、観察調査を通して、機能的・心理的にコラボレーションに適した空間の要件を広く集め整理した。加えて、文献調査から情報化によるワークスタイルの変遷を整理した。 4、その他、グループでの創造メカニズムに迫る基礎研究として、デザイン会議における教示(言語によるガイダンス)が創造性に与える影響を示した研究を行った。
|