2009 Fiscal Year Annual Research Report
施主の設計案理解を支援するBIMを活用したウェブコミュニケーションツールの開発
Project/Area Number |
20760411
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
大西 康伸 Kumamoto University, 大学院・自然科学研究科, 助教 (20381006)
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Keywords | 設計方法 / コミュニケーション / BIM / グループウェア / 建設マネジメント / コラボレーション / 三次元CAD / ウェブ |
Research Abstract |
1、プロトタイプシステムの改良:前年度に実施したシステム試用評価結果に基づき、システムの改良を実施した。具体的には、想定した通り動作しなかった機能の修正とインターフェースの改善(メニューの追加やメニュー表示方法の変更など)に関する、軽微な改良を行った。 2、プロトタイプシステムの基本機能評価:開発システムの基本機能である、a) 建築3Dモデル、CAD図面へのアノテーション(注釈)機能、b) 建築構成要素の半透明・非表示切り替え機能、表示状態保存機能、c) 視点保存機能、ワンクリック呼び出し機能、の3点に関する評価実験を実施した。ある建築設計案の変更内容を伝達する課題を設定し、開発した基本機能を用いる場合(方法1)と用いない場合(方法2:画像のみ表示可能、方法3:画像に加えて3Dモデルの表示可能)の3つの方法間で設計変更伝達の円滑さを比較した。分析対象は被験者(学生)の作業手順のビデオ記録とし、実験の所要時間や設計変更箇所へのモデル視点変更時間、平面的位置把握時間など5項目について分析した。その結果、方法1が総合的に見て円滑に設計変更が伝達されていたことが明らかとなった。 3、基本機能評価結果の考察:分析項目ごとに見ると、必ずしも方法1が優れているとは言えない項目があった。その原因として、基本機能a):アノテーションされている部材がわかりにくい場合がある、基本機能b):半透明・非表示切り替え手間が煩雑である、基本機能c):視点が連続的に変化せずに瞬時に変わってしまう、があることを記録ビデオやアンケートから明らかにした。
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