2009 Fiscal Year Annual Research Report
東京圏郊外における震災と子どもの事故に対する脆弱性分析と社会学習プログラムの開発
Project/Area Number |
20760416
|
Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
市古 太郎 Tokyo Metropolitan University, 都市環境科学研究科, 助教 (10318355)
|
Keywords | 安心まちづくり / 社会学習プログラム / 減災 / 郊外住宅地 / 学区域安全点検 |
Research Abstract |
研究二カ年目となる本年度は,八王子市を対象とした防災・防犯のスタディを進めると同時に,子どもが被害者となった犯罪事例調査を関西圏で実施した. 八王子市を対象とした防災・防犯のスタディとしては,初年度に引き続き,八王子市役所と協働で,事前から震災復興に備えるための「地域協働復興訓練」を実施した.対象地域は拡大郊外地域である上恩方地域で,市街化地域とは異なるリスクをマッピングする方法を研究方法論として試行した.また小学校を対象に,竹で仮設住宅をつくるプロジェクトを実施し,その取り組みを通して緊急時の小学校の役割について,考察を深めた.多摩ニュータウン内の分譲集合住宅を対象とした安全安心の取り組みプログラムについては,平成21年12月に査読論文にとりまとめた. 犯罪事例調査は,神戸市と奈良県を対象に,児童が犠牲となった現場調査を通して,犯罪発生にかかる空間的特徴を考察した.また防犯まちづくりの取り組み事例として,京都府亀山市の「セーフコミュニティ」の取り組みについて市役所でのインタビュー調査を実施した. 以上の調査と分析作業を踏まえ,前年度以来,構築している八王子市を対象とした空間バルネラビリティマップについて,地域特性,社会特性のレイヤー付加を進めた.同時に,事例調査の中で浮かび上がってきた「リスクゼロ」ではなく「減犯」をめざす方法論について,考察を深めた.
|
Research Products
(4 results)