2008 Fiscal Year Annual Research Report
フランスの近年の団地更新における共用部の改修手法に関する研究
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20760421
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Research Institution | Sugiyama Jogakuen University |
Principal Investigator |
阿部 順子 Sugiyama Jogakuen University, 生活科学部, 准教授 (50381455)
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Keywords | フランス / 団地 / 更新 / 改修 / レジデンシャリザシオン / residentialisation / 社会住宅 / 改良 |
Research Abstract |
H20年度は、(1)既往研究に関する知見をアップデートするための文献資料の収集、(2)現地調査(2009年3月18日-29日)、(3)研究者へのヒアリング調査を行った。 (1) はインターネット(Amazon. fr、各種図書館、データベース)で情報収集し、フランスの建築専門書店で購入もしくはダウンロードにより入手した。共用部の改修では、レジデンシャリザシオンという近年の手法・概念がもっとも注目すべきものであるが、収集した文献よりこの手法へは賛否両論があることがわかった。さらに、この手法を採用した事業数は少なくないものの、住棟取壊+再建または新築というより大掛かりな団地改造の方が、フランスの近年の団地改修においては件数も多く予算規模も大きいことがわかった。 (2) については、数年〜10年前にレジデンシャリザシオンで共用部が更新された3事例(1)Laresidencedes Jardins, Hellemmes, Lille、2)Les Jardins de Luxembourg, Vandoeuvre, Nancy、3)Le quartierdes Champvallons, Bethoncourt, Monbeliard)の現地調査および関係者』のヒアリング調査を行った。その結果、この3事例に関してはレジデンシャリザシオンによる共用部の改修は概ね成功と認識され、最初の事業の成功を受けて、手法を発展・改良しながら同種の改修を継続していることがわかった。また住民、自治体、社会住宅供給主体など立場を異にする人々と直接、レジデンシャリザシオン事業の成否の鍵、功罪について議論できたことによって、改修事業のインパクトについてより実態に迫ることができたと思う。 (3) では、本研究について貴重なアドバイスを得ることができた。
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Research Products
(1 results)