2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20760426
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
角田 真弓 東京大学, 大学院・工学系研究科, 技術専門職員 (20396758)
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Keywords | 建築教育 / 工学史 / 美術教育 / 工部大学校 / 技術史 |
Research Abstract |
本研究の目的は、工学教育擁立期より発達期における建築教育の実態を探ることで、近代工学および建築の認識や学の成立過程を解明することにあり、平成20年度より平成23年度にかけて、計4ヶ年で実施する。最終年度である23年度は、昨年度までの成果を踏まえ、明治期の建築学教育における特徴的な領域を中心に、近似する学問分野との比較を通して、分析成果を論文、研究発表等で発表した。 研究実績は以下の通りである。1.全体構図の設定と位置付けの再検討 昨年度までの成果をもとに、全体構図を見直し、本研究の位置付けを再検討した。2.補足調査 1)1.により補足が必要であると判断された画手本に対し、補足的調査を行った。2)明治初期に輸入された大工道具に関してさらなる調査、分析を行った。その成果の一部は「東大所蔵の大工技術資料の研究とその方法」(24年3月13日、東京大学)と題する特別講義で発表を行った。3.建築学における図学教育に関する分析 1.により本研究の主軸の一つとなる図学教育に関して、さらなる分析を行った。4.建築学における工学基礎教育に関する分析1.により本研究の主軸の一つとなる工学基礎教育に関して、まとめを行った。その成果の一部は、国際シンポジウム「工部省測量司長マクヴェインと明治初期日本」(24年2月18日、東京大学)において、明治初期最初の高等工学教育機関である工部大学校の建築および教育に関して発表を行った。5.全体の総括及びさらなる問題提起 研究成果は、順次論文の執筆を進め、公表してゆく。
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