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2011 Fiscal Year Annual Research Report

近代期朝鮮半島における名所型住宅地、別荘地の開発実態とその生活

Research Project

Project/Area Number 20760432
Research InstitutionHiroshima International University

Principal Investigator

砂本 文彦  広島国際大学, 工学部, 准教授 (70299379)

Keywords朝鮮半島 / 郊外住宅地 / 京城 / ソウル / 明水台 / 1930年代
Research Abstract

植民地下の朝鮮半島における名所型住宅地や別荘地の開発と生活について調査研究した。こうした付加価値のある住宅地開発は、都市生活の豊かな状況を享受した新興層の多様なライフスタイルを受け止めたものとして従来の学界では捉えらえてきたが、京城・明水台住宅地のように、しだいに貧困層の流入による人口増加を受け止めていた開発もあり、必ずしも理想的郊外住宅地ばかりが京城の郊外に広がっていたわけではなかったことを突き止めた。
本研究では、京城の民間住宅地開発の総体の把握と明水台住宅地などの典型事例の研究を重ねることで日韓の学界での研究状況を進展させてきたが、とりわけ平成23年度は、京城の民間住宅地開発地にかつて居住した朝鮮半島在住経験者の調査と、朝鮮半島に展開していった進出企業についての調査を、日本国内各地の図書館・文書館で実施した。住宅地居住者については本人特定と居住地確認の調査を行った。進出企業についてはその企業構成、筆頭者の活動歴、日本内地に先行開発がある場合はその特定と現地調査を行った。一部の居住経験者には聞き取り調査を行うこともできた。これらの調査を通じて、開発に対する開発者と居住者の住宅地観などを明らかにして、開発一辺倒に陥らない包括的な名所型住宅地、別荘地の開発実態とその生活についてアプローチすることができた。
調査結果については、次年度以降にいくつかの事後調査を行ったうえで、学会論文集などで成果公表をしたいと考えている。

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Published: 2013-06-26  

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