2008 Fiscal Year Annual Research Report
マイアー主導のバウハウス建築教育における心理学、生物学、社会学、統一科学の空間化
Project/Area Number |
20760433
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Research Institution | Kure National College of Technology |
Principal Investigator |
冨田 英夫 Kure National College of Technology, 建築学科, 講師 (80353316)
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Keywords | バウハウス / ハンネス・マイアー / 心理学 / 生物学 / 統一科学 |
Research Abstract |
本年度は主として、1. 図面・写真資料の収集、研究情報の収集、2. 著作と論文の収集・分析、3. 研究経過の発表を行った。 1. 図面・写真資料の収集とGG再表現を通した分析、研究情報の収集 分析の基軸となる学生作品としてP. トルツィナー等の「社会主義国家の労働者のための集合住宅」案(1930)の図面4枚のデジタル・データをヴァイマール・バウハウス大学およびバウハウス資料館より入手した。またコンスタンツ大学哲学資料館より本テーマに関する哲学分野の研究情報を収集した。しかし、CG再表現を通した分析については報告者の主宰する研究室の事情により実行できなかったため、来年度実施することにした。 2. 著作と論文の収集・分析 コンスタンツ大学哲学資料館所蔵の0. ノイラートおよびR. カルナップのアーカイブのマイクロフィルムを閲覧し、1920年代から30年代の講演原稿等の資料を入手した。特に建築分野では殆ど知られていなかったカルナップのバウハウスでの講演原稿も入手した。 3. 研究経過の発表 デッサウ・バウハウスにおける活動に焦点を当てた展覧会のカタログ『バウハウス・デッサウ展BAUHAUS experience, dessau』に本研究の背景と概略に相当する内容を掲載した。さらに収集した資料を基にH. マイアーとO. ノイラート及びR. カルナップの概念構成の類似性について分析し、『日本建築学会中国支部研究報告集』において公表した。
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