2011 Fiscal Year Annual Research Report
低入熱異材摩擦接合技術の展開とそのデータベース構築
Project/Area Number |
20760496
|
Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
木村 真晃 兵庫県立大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (90285338)
|
Keywords | 摩擦圧接 / 低入熱 / 異種材継手 / 同種材継手 / 接合現象 / 接合メカニズム / 母材破断 |
Research Abstract |
ものつくり産業の持続的な発展には基礎・基盤技術が必要不可欠であり,異材継手を作製する接合技術が求められている.しかし,異材継手を既存の溶融溶接法で作製する場合,接合界面に脆弱な金属間化合物層が生成してしまい,それが継手性能に大きく影響を及ぼすという問題点がある.そこで,融点以下の温度で接合が可能である摩擦圧接法の適用が考えられるが,同法で異材継手を作製しても必ずしも母材部から破断するという良好な継手が得られていないのが現状となっている.本研究課題では,研究者が開発した低入熱摩擦圧接法および接合自己完了型摩擦圧接法について,異材継手を容易に作製するための接合条件を体系化することを目的としている.その中で本年度は,異材摩擦圧接メカニズムを解明するため,純Ti/純Cu,Al合金/軟鋼,純Ti/軟鋼といった各組み合わせについて接合実験を行った.そして,実際に接合面のどの蔀分から接合され始め,どの時点で接合を完了すれば接合部から破断しない健全な継手が得られるかなどの接合現象と継手強度のとの関連を詳細に把握し,接合現象の詳細な把握と接合メカニズムの解明に向けた各種データの取得を実施した.また,低入熱状態で3種類の素材を同時接合することが出来る接合自己完了型摩擦圧接法について,その詳細な接合現象を把握するためにステンレス鋼を用いた同種材同士の場合や,黄銅を挿入材と軟鋼という異種材料の組み合わせにそれぞれ適用し,同法がこれら素材や組み合わせに対して適用可能であるこどを示した.
|