2008 Fiscal Year Annual Research Report
3次元規則構造を有するナノ多孔体マンガン酸リチウム電極材料の合成と電気化学特性
Project/Area Number |
20760511
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
松田 圭悟 Yamagata University, 大学院・理工学研究科, 助教 (60415792)
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Keywords | リチウム電池 / ナノ多孔体 / 電極材料 / 高比表面積 / 気相合成 |
Research Abstract |
規則性ナノ多孔体電極材料(LiMn204)の開発を行うために、逆ミセル鋳型を形成する界面活性剤の先端技術の動向調査などにより、規則性ナノ多孔質複合酸化物を調製するために最適となる界面活性剤(ブロックコポリマー)を明らかにし、材料を調製するための高効率な逆相乳化重合過程ならびに乾燥過程を決定した。このブロックコポリマーの自己組織化(球・シリンダー・ラメラ構造など)により形成される数十nmのドメインをテンプレートとして利用し、規則性ナノ多孔体電極材料を現有のロータリーエバポレータを用いることにより溶媒揮発法から調製した。ここで、原料として硝酸リチウム、硝酸マンガン六水和物、ブロックコポリマー(P123, F127など)を購入した。また、得られた材料のキャラクタリゼーションには本学・地域共同研究センター所有のXRD, FE-SEM, TEM(依頼試料)を用いるとともに、技術職員と連携し効率的に解析を行った。さらに、細孔物性(細孔径・比表面積)の測定は現有の小角X線散乱ならびに窒素吸着測定(依頼試料)により行った。得られた実験結果から、粉体特性ならびに細孔特性と溶媒比(界面活性剤種含む)、エージング時間などの操作条件の間の関係を明らかにした。
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